息子が2歳のとき、交通事故に遭い、重い障がいを負いました。
リハビリを受けさせたい一心で、日本各地の医療機関へ問い合わせ、実際に訪ねました。しかし、「対応できない」「何をしたらよいかわからない」と断られ続けました。
そのとき私たち家族が感じたのは、怒りではありませんでした。
「この子と、私たち家族は、社会から見捨てられてしまうのではないか」
言葉にできないほどの無力感と孤独、そして恐怖でした。
そんな私たちを唯一受け入れてくれたのが、米国のリハビリセンターでした。そこには、本人の可能性を信じ、家族にも寄り添いながら、明るく前向きにリハビリへ取り組む環境がありました。
リハビリは、もっと自由で、もっと楽しくていい。人を支えるとは、身体だけを見ることではない。本人と家族の心に寄り添い、地域の中で人生そのものを支えることなのだと、私たちは学びました。
2008年、CYBERDYNEとの出会いによって、もう一つの希望が生まれました。人の「動きたい」という意思をテクノロジーで支える。その技術と思想に触れ、私は希望を具体的な選択肢として届けたいと考えるようになりました。
長年の協業を経て、2018年にはロボケアセンターのフランチャイズ2号店として、千葉県浦安市に施設を開設。そして、リハビリ、テクノロジー、スポーツ、地域の力をつなぎ、より多くの人へ継続的な支援を届けるためにTrunkを創設しました。
私たちは、簡単に「できる」とは言いません。しかし、「できない」で終わらせることもしません。
どのような状況にあっても、まだ残されている可能性を一緒に探す。本人と家族が孤立することなく、地域の中で挑戦を続けられる環境をつくる。
かつて私たち家族が、必死に探し続けた希望。
その希望を、今度はTrunkが届けていきます。